環境省は、平成27年2月分の野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査の結果を公表した。同省では、高病原性鳥インフルエンザの発生抑制と被害の最小化のため、渡り鳥の飛来経路の解明、野生鳥獣感染状況の把握、渡り鳥の飛来状況に関する情報提供などの取組を実施している。今回、平成27年2月に、24都道府県27市区町でガンカモ類の糞を採取し、高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況を検査した結果、すべて陰性であった。糞便調査は、野鳥が海外から日本に高病原性鳥インフルエンザウイルスを持ち込んだ場合に早期発見することを目的に、毎年10月~翌年4月まで環境省が行っている定期的な調査。今シーズン、高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されている島根県安来市、千葉県長生郡長柄町、鳥取県鳥取市における調査は、大学や自治体による独自調査である。