環境省は、平成23年5月分の野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査の結果を公表した。同省では、高病原性鳥インフルエンザの発生抑制と被害の最小化のため、渡り鳥の飛来経路の解明、野生鳥獣感染状況の把握、渡り鳥の飛来状況に関する情報提供などの取組を実施している。今回、平成23年5月に、2道県3市町(北海道別海町、北海道網走市、茨城県水戸市)でガンカモ類の糞を採取し、高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況を検査した結果、すべて陰性であったという。この結果、平成22年10月から平成23年5月までに実施した「野鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査」において、採取したすべてのガンカモ類の糞便13,943個から、高病原性鳥インフルエンザウイルスは確認されなかった。