国立環境研究所は、「MRI画像解析と同位体解析による栄養塩や温室効果ガスの底泥からのフラックス予測」(研究代表者:高津文人)の成果報告書を公表した。同報告書は、既存の非破壊画像化技術と底泥間隙水の栄養塩や溶存ガスの濃度と同位体分析によるプロセス解析手法を組み合わせることで、底質環境の新たな解析手法の確立を行った研究成果について取りまとめたもの。特に、底泥の物理構造のうち底生生物の巣穴構造をMRI分析技術により明らかにし、メタンなど温室効果ガスの底泥中ガス泡構造をX線CT測定技術により明らかにした点が、世界的にも類を見ない新しい知見と考えられるという。同研究所では、同報告書が自然湖沼やダム湖をはじめとする湖沼生態系の底質環境評価や底質改善施策を行う際の基礎データとして、研究および行政に役立つことを期待している。
情報源 |
国立環境研究所 報道発表
国立環境研究所 プロジェクト報告 |
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機関 | 国立環境研究所 |
分野 |
自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | 生態系 | 温室効果ガス | 国立環境研究所 | 湖沼 | 底質 | 予測 | MRI | 栄養塩 | 底泥 | 同位体 |
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