農研機構動物衛生研究部門は、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)国内発生株の遺伝学的特徴を発表した。高病原性とされるH5N6亜型鳥インフルエンザウイルスは、2013年以降中国でHPAI発生が報告されたのを皮切りに、2016年秋以降に韓国でもHPAIの発生が報告されている。国内では、2016年11月に鹿児島県出水市のナベヅルのねぐらの水からH5N6亜型ウイルスが分離されたのを初めとし、秋田県、鳥取県、岩手県などの各地で野鳥からH5N6亜型ウイルスが検出されている。今回、2016年11月に青森県のあひる農場及び新潟県の採卵養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザの原因ウイルスについて、全ゲノム配列を解読した結果、国内の野鳥由来のH5N6亜型ウイルスと同一の由来であると推定された。また、これらのウイルスは中国で分離されたH5N6亜型ウイルスとその他の鳥インフルエンザウイルスとの遺伝子再集合ウイルスであることがわかった。さらに、このウイルスが直接、人に感染する可能性は低いと推定されるという。
情報源 |
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) プレスリリース
|
---|---|
機関 | 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) 農研機構動物衛生研究部門 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 農業・食品産業技術総合研究機構 | 野鳥 | ゲノム | ウイルス | 鳥インフルエンザ | 高病原性 | 動物衛生研究 |
関連ニュース |
|