農研機構動物衛生研究部門は、2018年1月11日に香川県の肉用鶏農場で発生した高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の原因ウイルスが、由来の異なるウイルスのゲノム混合により生じた「遺伝子再集合ウイルス」であることなどを解明した。今回、原因となったウイルス株の全ゲノム配列を解読した結果、2016年度にヨーロッパで流行したH5N8亜型と、ユーラシア大陸の野鳥に分布しているHxN6亜型に由来する「H5N6亜型」であることが明らかとなった。2017年11月に島根県のコブハクチョウから分離されたH5N6亜型ウイルスとは異なるウイルスであることから、2017年度冬に2種類のH5N6亜型ウイルスが侵入しており、国内に潜伏していたウイルスが再興したのではなく、シベリアに運ばれて遺伝子再集合し、渡り鳥の越冬期に運搬されてきた可能性が高いという。
情報源 |
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) プレスリリース
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機関 | 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) 農研機構動物衛生研究部門 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 農業・食品産業技術総合研究機構 | ゲノム | ヨーロッパ | ウイルス | 鳥インフルエンザ | 高病原性 | 島根県 | 香川県 | 動物衛生研究 | HPAI |
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