環境省は、中央環境審議会大気・騒音振動部会が答申した「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について」(第十三次答申)を公表した。今回の答申の概要は以下の通り。1)二輪車の排出ガス低減対策:大気環境保全及び国際基準調和を目的として、炭化水素(HC)や窒素酸化物(NOx)等の規制値の強化、耐久走行距離の延長、高度な車載式故障診断システム(OBDII)の導入等を行う。2)ガソリン直噴車から排出される微小粒子状物質(PM)等に関する対策:ストイキ直噴車(三元触媒が利用できる理論空燃比で燃焼する方式の筒内直接噴射ガソリンエンジン搭載車)に対し、ディーゼル車等と同等のPM規制を導入する。3)燃料蒸発ガス低減対策:燃料小売業界の自主的取組により、給油所側における対策(Stage2)の導入を促進するとともに、駐車試験日数を延長する等自動車への規制を強化する。同省では今後、今回の答申を踏まえ、法令整備等の所要の手続き等を進めるという。