国土交通省は、ディーゼル乗用車等の排出ガス制御ソフトに関する基準の改正内容を発表した。この改正は、2015年9月に発覚したフォルクスワーゲン社の不正ソフト使用事案に端を発するもので、同年10月に設置された「排出ガス不正事案を受けたディーゼル乗用車等検査方法見直し検討会」の最終とりまとめを踏まえたもの。「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」等により、平成29年9月20日以降は、内燃機関を有する自動車(二輪自動車及び特殊自動車を除く)の「原動機の保護のために必要な制御(保護制御)」において、1)排出ガス試験時特有の事象を基に試験中かどうかを検知して作動するもの、2)排出ガス試験を行う場所にあるかどうかを検知して作動するもの、3)排出ガス試験の所要時間と関連する時間の経過を検知して作動するもの、は不正とみなされ、禁止されることが明確となった。