環境省は、「自動車排出ガスの量の許容限度」(告示)を改正し、平成28年4月21日に施行したと発表した。平成27年2月の中央環境審議会「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第十二次答申)」において、乗用車(二輪自動車を除く)及び車両総重量が3.5t以下の貨物自動車等に係る排出ガス試験サイクルについて、現行の排出ガス試験サイクル(JC08モード)から世界統一排出ガス試験サイクルのうち、日本の自動車走行実態に即した試験サイクルに変更することが示された。今回の改正は、この答申を受けたもの。改正の内容は、1)乗車定員9人以下の乗用車及び車両総重量が3.5t以下の貨物自動車等:世界統一排出ガス試験サイクルに変更・許容限度を変更する、エンジン冷機状態のみの排出ガス試験に変更する、2)乗車定員10人・車両総重量が3.5tを超える乗用車:ガソリン又は液化石油ガスを燃料とするものは現行のJE05モード、軽油を燃料とするものは現行のWHSC及びWHTCに変更・許容限度を変更する、となっている。