環境省は、除染特別地域等における沢水等モニタリングの測定結果を公表した。同省では、除染特別地域等において、平成24年12月より、住民が飲用する沢水等のモニタリングを実施している。今回、福島県内の除染特別地域等のうち8市町村(飯舘村、大熊町、葛尾村、川内村、田村市、浪江町、楢葉町、広野町)で、平成30年2月に採取を行った結果を公表した。これによると、調査対象11箇所の沢水等11検体について、放射性物質濃度(放射性セシウム(Cs-134、Cs-137))を検査した結果、すべての検体で不検出(検出下限値:1Bq/L)であった。また、過去5年間の測定結果を取りまとめた結果、全体的には放射性セシウムが検出されないことが確認されたため、測定箇所の重点化を図り、今後の測定は5市町村(飯舘村、大熊町、葛尾村、川内村、浪江町)の15箇所について継続して測定することとなった。