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 東大、ヒアリ発見情報などに対する「市民の関心」を定量化する手法を開発

発表日:2019.08.28


  東京大学は、侵略的外来種に対する市民の関心を効率的に解析する手法を考案し、ヒアリ発見情報への関心が空間的・時間的に変化する様子を定量化した。アンケート調査は外来種の認知度などの測定に有効であるが、市民の関心を国土スケールで定量化することは困難である。同大学は、大手インターネット検索エンジンの提供サービスを用いて、国立環境研究所が公開している侵略的外来種31種に関する専用サイトや、種名を含むオンラインニュースなどに対する「相対的な検索量」を統計的に解析した。その結果、1)当該外来種が分布している地域では報道数の増加などに伴って検索量が増加すること、2) 健康リスクが高い種の報道は広い地域で検索されやすいことが明らかとなった。一方、ヒアリ発見情報に対する動態を報告日別・地域別に解析したところ、3)当該地域においてヒアリが初めて発見された時に検索量は急激に増加し、2例目、3例目については報告数・報道量の減少に伴って検索量も減少する傾向が示唆された。

情報源 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部 研究成果
機関 東京大学
分野 環境総合
キーワード 国立環境研究所 | 東京大学 | 検索エンジン | 侵略的外来種 | ヒアリ | 市民の関心 | オンラインニュース | 検索量 | 侵略的外来種31種
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