環境省は、平成20年度に国及び地方公共団体が水質汚濁防止法に基づいて実施した地下水質の測定結果と、全国の地下水汚染事例に関する調査・汚染原因・対策等の実態把握調査結果をとりまとめた。その結果、環境基準超過率は概況調査全体で6.9%であり、前年度(7.0%)とほぼ同じであった。また、項目別では、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が4.0%で最も高く、次いで、砒素(2.4%)、ふっ素(0.7%)、鉛(0.3%)、ほう素(0.3%)の順であり、前年度と比較すると減少した項目が多かった。また、定期モニタリング調査を実施した井戸5,204本のうち、2,075本の井戸において環境基準超過が見られ、前年度より76本増加した。項目別では、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が757本と最も多い結果となった。同省では、引き続き硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素による地下水汚染対策を推進していくという。