宮城県は、省エネルギー化を図る「穀類乾燥機」購入や、メンテナンスの費用を支援する(募集期間:令和4年8月10日~9月26日)。新型コロナウイルス感染症による燃油価格高騰し、同県の基幹品目である水稲の生産者は、燃油価格の高騰の影響を受けている。そこで、燃料高騰の影響を受けにくい水稲生産への転換を図るため「みやぎ米省エネ化緊急対策事業費補助金」の交付を行うと発表した。対象となるのは、省エネルギー化を図る穀類乾燥機の購入支援(補助率1/2、補助上限額150万円/台)と乾燥機のメンテナンスによる燃焼効率の向上支援(補助上限額5万円/台)。穀類乾燥機の購入においては、遠赤外線やAIを活用した省エネ効果がある乾燥機への転換や、耐用年数が経過した遠赤外線乾燥機をより省エネ化が図られるものへ機能強化が対象となる。対象となる事業者は、宮城県内の経営面積20ha以上の農業者(中山間地域は10ha以上)などの要件がある。燃油価格高騰対策として、稲作農家を対象とした「穀類乾燥機」購入支援はユニークな施策であり、同県は水稲生産者を支援していきたい考えという。