兵庫県高砂市において、三菱重工(株)は、世界初の水素製造から発電利用まで一貫実証可能な「高砂水素パーク」を本格稼働した。三菱重工業は、高砂水素パーク内で水電解装置による水素の製造を開始し、次世代水素製造技術の導入を順次拡充するとともに、ガスタービン実機での水素混焼・専焼の実証を行い、製品信頼性の向上を図る。高砂水素パークは、水素の製造・貯蔵・利用の3つの機能を持つエリアがあり、「製造」エリアでアルカリ水電解装置の稼働を開始。同設備で製造した水素を、「貯蔵」エリアで、総容量3万9,000N㎥(ノルマル立方メートル※)の水素貯蔵設備に貯蔵。「利用」エリアの複合サイクル発電所で、大型のJAC形ガスタービンと、中小型のH-25形ガスタービンによる水素燃焼の実機実証を実施する。水素製造は、自社技術で開発を進めている固体酸化物電解セル、アニオン交換膜水電解、及びCO2を出さずに水素を得る次世代ターコイズ水素製造技術について、検証と実証を行う。同社は、2040年のカーボンニュートラル達成を掲げる「MISSION NET ZERO」に基づき、「既存インフラの脱炭素化」「水素エコシステムの実現」「CO2エコシステムの実現」の3つの取り組みを軸に、「水素エコシステムの実現」に向けて、世界の電力の安定供給とカーボンニュートラル社会の早期実現に向けて貢献していくという。※1N㎥とは、標準状態(0℃、1気圧)に換算した1m3のガス量。
情報源 |
高砂市 議会だより P11
三菱重工 ニュース |
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機関 | 高砂市 三菱重工(株) |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 水素 | カーボンニュートラル | 水素製造 | 水電解 | 高砂市 | ターコイズ水素 | 三菱重工 | 高砂水素パーク | 固体酸化物電解セル | アニオン交換膜 |
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