国内ニュース

 GX実現に向けた投資促進策を具体化する「分野別投資戦略」とは？

  令和5年12月22日に脱炭素、経済成長、エネルギー安定供給の3つを目指すGX（グリーントランスフォーメーション）実現に向け、重点分野における今後10年間の「分野別投資戦略」が公表された。令和5年2月には閣議決定された「GX実現に向けた基本方針」の参考資料として、国が長期・複数年度にわたるコミットメントと、規制・制度的措置の見通しを示すため、22分野で「道行き」を提示、今回、重点分野ごとに「GX実現に向けた専門家ワーキンググループ」で議論、GX実行会議において「分野別投資戦略」として取りまとめられた。具体的には、GX経済移行債を活用した「投資促進策」に関し、基本原則や具体化に向けた方針、支援策の対象となる事業者に求めるコミットメントの考え方、執行原則等の基本的考え方を示し、鉄鋼、化学、紙パルプ、セメント、自動車、蓄電池、航空機、SAF、船舶、くらし、資源循環、半導体、水素等、次世代再エネ（ペロブスカイト太陽電池、浮体式等洋上風力）、原子力、CCS等の16分野について、GXの方向性と投資促進策等について示された。今後、「分野別投資戦略」の遂行により、重点分野でのGX投資を促進し、我が国におけるGXの実行が加速していくことが期待される。