国土交通省は、平成22年度国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」の受賞者を公表した。同省では、下水道が公衆衛生の向上や水循環の改善に役立つとともに、再生水や再生可能エネルギー等の活用を通じて循環型社会の形成に貢献していると考え、21世紀型下水道の基本コンセプトとして「循環のみち」を掲げている。この賞は、同コンセプトに基づき、全国の優良事例を毎年表彰するもので、1)水循環の健全化に向け、水再生・利活用ネットワークを創出するための取り組みが対象の「水のみち部門」、2)将来の資源枯渇への対応や、地球温暖化の防止等に向け、資源回収・供給ネットワークを創出するための取り組みが対象の「資源のみち部門」、3)「水のみち」、「資源のみち」の実現を支え、新たな社会ニーズに応える、サスティナブル下水道を実現するための取り組みが対象の「サスティナブル活動部門」、4)特に先導的な取り組みに対する「特別部門」の4部門で構成されている。今年度の受賞者は、部門別に1)が3事例、2)が2事例、3)が2事例、4)が2事例であった。