環境省は、「平成22年度野生生物保護対策検討会アホウドリ保護増殖分科会」の結果を公表した。この中で、昨年度(平成21年度)、アホウドリの最大の繁殖地である小笠原群島の鳥島で、当年生まれのヒナが328羽(平成22年2月頃)確認されたことを報告。これは平成5年のモニタリング開始以降最高で、鳥島の個体群は全体で約2570羽と推定されるという(平成5年当時は約600羽)。また、同省が米国内務省魚類野生生物局との協力により平成13年度から実施している日米共同衛星追跡事業では、平成21年・22年に鳥島のヒナ及び聟島(むこじま)で人工飼育されたヒナに衛星発信器を装着して行動追跡を行っており、長いものは巣立ち約15ヶ月後の平成22年8月末までの移動経路が把握されているという。さらに、山階鳥類研究所が同省と米国内務省魚類野生生物局等との協力により平成19年度から実施している聟島でのアホウドリ新繁殖地形成事業については、平成22年2月8日に鳥島から聟島までヒナ15羽をヘリコプターで移送し、全てのヒナが5月29日までに巣立ったことが報告された。
情報源 |
環境省 報道発表資料
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機関 | 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | テレメトリ | GPS | アホウドリ | 環境省 | 小笠原群島 | 聟島 | ヒナ | 山階鳥類研究所 | 繁殖 | 衛星発信器 |
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