環境省は、東日本大震災の被災地で平成23年6月から実施しているアスベスト大気濃度調査(第1次モニタリング)の調査地点のうち、茨城県水戸市内の建築物で、アスベストの飛散が確認されたと発表した。このアスベストの飛散は、アスベスト除去工事中の建築物の建屋内で、集じん・排気装置の不具合により発生したものと思われ、現場の排気口では、アスベスト及びアスベストの可能性のある繊維が、合計52本/リットル検出された。しかし、敷地境界のアスベスト濃度は通常の一般大気濃度とほぼ変わらなかったことから、同省では、建築物の周辺環境へのアスベスト飛散はなかったとしている。ただし、建屋内ではアスベスト露出箇所があり、アスベストの劣化や現場での作業内容によってアスベストが飛散するおそれもあるため、注意を喚起している。また、今回の排気口の調査結果から、集じん・排気装置のさらなる保守点検の徹底等が必要であるとしている。なお、アスベスト大気濃度調査は、予定している133地点のうち、これまでに56地点で調査が終了している(2011年6月20日現在)。
情報源 |
環境省 報道発表試料
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機関 | 環境省 |
分野 |
健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | モニタリング | 環境省 | 建築物 | アスベスト | 繊維 | 排気 | 飛散 | 東日本大震災 | 水戸市 | 集じん |
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