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千代田化工建設（株）、イタリアASE社と次世代型太陽熱発電事業開発で提携
発表日：2011.06.20
千代田化工建設（株）は、イタリアのアルキメデ・ソーラー・エナジー社（ASE社）と、中東・北アフリカ地域において、次世代型の太陽熱発電方式である「溶融塩パラボリックトラフ型太陽熱発電」の事業開発で協力していくことに合意し、提携協定を締結したと発表した。パラボリックトラフ型太陽熱発電は、曲面の鏡を用いて集熱管に太陽光を集光し、熱媒を加熱して蒸気を生成することで発電を行う方式。従来この方式では、熱媒に合成油を用いて400℃付近で運転してきたが、ASE社は今回、550℃程度の高温で運転でき、蓄熱性にも優れる溶融塩を熱媒として利用する集熱管の製造技術を確立。これにより、蓄熱機能の高さを活かした設備の簡略化やコスト削減が可能となる。今回の提携により両社は、この高温溶融塩を用いたデモンストレーション・プラント（ASE社が自社工場敷地に建設中）の共同運営や、イタリア国内の溶融塩トラフ型太陽熱案件の共同遂行を通じて技術力の蓄積と研鑽を重ね、日射量が豊富な中東・北アフリカ地域の太陽エネルギー事業開発で協力していくという。
