環境省は、平成26年10月1日から2日にイタリア・ローマで開催された「低炭素社会国際研究ネットワーク(LCS-RNet)」第6回年次会合の開催結果を公表した。LCS-RNetは、各国の研究者と、政策担当者、実務者、その他関連のステークホルダーが、低炭素社会を作り上げていくために必要な中核的課題を密に議論し、知識を共有し、政策に反映させていくことを目的に2009年4月に立ち上げられたもの。2014(平成26)年度から第二フェーズに入り、緩和と適応の統合政策に関する議論も活発化してきた。今回の会合では、低炭素社会への転換に向けて、研究者と政策担当者の双方が科学的根拠に基づく実証的・具体的・統合的な提案を国内外の気候政策形成過程に積極的に生かしていくこと、緩和策のみならず気候変動影響への適応策との並行的推進が今後さらに重要となるとの認識が共有された。なお、次回会合は、2015年初めにパリで開催される予定。