環境省は、被災地の地下水質のモニタリング調査における放射性物質濃度の測定結果(第5報)を公表した。同省では、モニタリング調整会議で決定された総合モニタリング計画に基づき、継続的に地下水の放射性物質濃度モニタリング調査を実施している。今回、分析が終了した宮城県、山形県、福島県、茨城県及び栃木県内の地下水の放射性物質濃度の測定結果を第5報として公表した。(採水日:宮城県10月7日~26日、山形県10月20日~11月15日、福島県10月7日~11月22日、茨城県10月18日~31日、栃木県10月19日~31日)。その結果、放射性ヨウ素(I-131)については全地点で不検出であったが、放射性セシウムについては、福島県の3地点(Cs-134:1地点、Cs-137:2地点)で検出限界値である1Bq/Lが検出された。同省では、今後、宮城県、山形県、福島県、茨城県及び栃木県において、県や市町村等の関係機関と調整を行い、継続的に地下水の放射性物質濃度の測定を実施する予定。また、放射性セシウムが検出された地点(福島県大熊町)については、直ちに問題となる濃度のレベルではないと考えられるものの、追加調査を実施する等、福島県等とも協力して、汚染実態の把握に努めていく予定という。