シャープ(株)は、レンズで集光した太陽光を電気に変換する集光型化合物3接合太陽電池セルで、世界最高(2012年5月30日現在、同社調べ)となる変換効率43.5%を達成したと発表した。化合物太陽電池セルは、インジウムやガリウムなど、2種類以上の元素からなる化合物を材料とした光吸収層を持つ太陽電池で、光のエネルギーを電気エネルギーに変換する「変換効率」が高いという特長がある。今回開発した太陽電池セルは、インジウムガリウムヒ素をボトム層とする3つの光吸収層を効率よく積み上げる同社独自の技術を基本構造に採用。これに加え、受光面の電極間隔を最適化し、電気抵抗を最小限に抑えることで、世界最高変換効率43.5%を達成した。現在、化合物太陽電池は特殊用途として主に人工衛星などに使用されているが、同社では今回の成果を、小面積の太陽電池セルで発電できる集光型システムに応用することにより、地上用途への展開を目指していくという。なお、今回の成果は、NEDOの「革新的太陽光発電技術研究開発」プロジェクトの一環として取り組んだ結果である。
情報源 |
シャープ(株) ニュースリリース
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プレスリリース |
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機関 | シャープ(株) (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 太陽光発電 | NEDO | 太陽電池 | シャープ | 集光型 | 変換効率 | 化合物 | インジウム | ガリウム | 光吸収層 |
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