気象庁は、2012年9月の世界の平均気温について速報を発表した。発表によると、2012年9月の世界の平均気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)の偏差(速報値)は+0.24℃で、9月の気温としては、統計を開始した1891年以降で第1位(これまでは2009年の+0.22℃)の高い値となった。また、9月の平均気温が高かった地域は、陸域では日本付近のほかシベリア・ヨーロッパ東部・北米西部・南米南部、海域では太平洋の熱帯域や北西部・インド洋・北大西洋等であった。この要因として、陸域では高気圧に覆われて晴れたことや暖気の流入等の影響、海域ではエルニーニョ現象の影響が考えられるという。長期的な要因としては、CO2などの温室効果ガスの大気中濃度の増加に伴う地球温暖化や、十年~数十年程度の時間規模で繰り返される自然変動が重なっているものと考えられる。なお、9月の日本の平均気温の偏差は、+1.92℃(第1位)であった。
情報源 |
気象庁 報道発表資料
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機関 | 気象庁 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | CO2 | 地球温暖化 | 温室効果ガス | 気象庁 | 気温 | エルニーニョ現象 | 海面水温 | 自然変動 | 世界 | 日本 |
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