原子力規制委員会は、放射性物質の拡散シミュレーションの試算結果を公表した。これは、道府県が、地域防災計画を策定するにあたり、防災対策を重点的に充実するべき地域の決定の参考とすべき情報を得るために、原子力発電所の事故により放出される放射性物質の量、放出継続時間などを仮定し、周辺地域における放射性物質の拡散の仕方を推定するもの。今回のシミュレーションでは、東京電力福島第一原子力発電所の事故と同程度のシビアアクシデントをベースとしてより厳しい条件を想定し、国内の原子力発電所16施設について試算した。なお、同委員会では、シミュレーション上の限界があるので、あくまでも目安として参考にすべきデータであることに留意が必要であるとしている。