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 国際生物多様性の日、2009年のテーマは外来種問題

発表日:2009.05.22


  5月22日は「国際生物多様性の日」。2009年のテーマは「外来種」である。外来種とは、自然の生息域外へ移入・拡大して生物の多様性を脅かす種。新しい環境で侵略的な外来種となるのはわずか数%ながら、食糧安全保障や動植物、人の健康、経済発展に対して壊滅的な悪影響をもたらすことがある。農業関係の病害虫の移入による被害は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、南アフリカ、インド及びブラジルで年間1000億ドル、全世界ではGDPの5%にあたる1兆4000億ドルとも言われている。この他、南アフリカでアカシア等が農地や観光地に侵入している問題、北アメリカでゼブラ貝が船舶、漁業、水力発電所に影響を及ぼしている問題、太平洋諸島に移入したネズミによって在来鳥類が絶滅している問題など、国際貿易や輸送、旅行によって、外来種問題は年々、拡大している。国連の潘事務総長は、最も費用対効果の高い、実施可能な対策は侵入の「防止」だとして、政府や経済界、NGO、国際機関の連携が不可欠であり、個人にも責任があると強調した。

情報源 生物多様性条約(CBD)事務局 プレスリリース(PDF)
国・地域 国際機関
機関 生物多様性条約(CBD)事務局
分野 自然環境
キーワード 外来種 | 生物多様性 | 生物多様性条約 | CBD
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