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 ワシントン条約常設委員会、貴重な生物種の過剰利用への対策を強化

発表日:2018.10.05


  ワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)の常設委員会は、2018年10月1~5日にロシアのソチで開催された第70回会合で、条約の遵守徹底のための具体策に合意した。委員会は、日本による北太平洋西部でのイワシクジラの「海からの持込み」が商業目的であり条約に違反するとの結論を出し、日本は是正を約束した。ラオスとコンゴ民主共和国も、以前より進展はあったものの合法的で持続可能な輸出に限ることは困難として、委員会は締約国に対し、ラオスからの木材(サイアミーズ・ローズウッド)、コンゴからのヨウムとセンザンコウの取引停止を勧告した。ナイジェリアのアフリカン・ローズウッドも同様に取引停止を勧告した。各国の完全な条約遵守を支援し、野生生物の絶滅を防ぐため、委員会は遵守支援プログラムの策定を2019年5月の締約国会議(COP18)までに検討することも合意した。次回常設委員会は2019年5月22日に、COP18はその翌日から、スリランカのコロンボで開催される。

情報源 ワシントン条約(CITES) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 ワシントン条約(CITES)
分野 自然環境
キーワード ロシア | 締約国会議 | ラオス | ワシントン条約 | 日本 | 北太平洋西部 | イワシクジラ | 海からの持込み | コンゴ民主共和国
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