(独)国立環境研究所、(独)海洋研究開発機構、九州大学、総合地球環境学研究所の共同研究グループは、アジア地域における多種類の大気汚染物質の排出量を算定する「アジア地域排出インベントリ」(REAS:Regional Emission Inventory in ASia)を開発し、大気汚染物質排出量の1980~2020年の変化を世界で初めて明らかにした。その結果、アジア地域の窒素酸化物(NOx)排出量が、1980~2003年の間で約3倍に増加(中国では約4倍に増加)するなど、アジアの大気汚染物質排出量が急増していること、更に、アジアのNOx排出量は2020年頃まで増加する可能性があることが明らかとなった。