白い屋根は光熱費、CO2排出、地球温暖化効果を抑制、国際エネルギー機関が専門家コメントを掲載
発表日:2013.04.03
国際エネルギー機関は、白色の屋根(屋上)が、光熱費とCO2排出量を削減し、都市のヒートアイランド現象を緩和するだけでなく、地球温暖化の抑制にも効果があるとするエネルギー専門家ローゼンフェルド博士のコメントを発表した。それによると、白色の屋根は、通常みられる暗色の屋根に比べ、1)晴天時の温度上昇が少なく、屋内の冷房の必要が減る分、住人の光熱費も発電所でのCO2等の汚染物質排出も削減し、2)宇宙に向けてより多くの太陽エネルギーを反射し(白を意味するラテン語から「アルベド」と呼ばれる)、大気中CO2による温暖化効果の一部を相殺する。北極圏の氷が縮小しているいま、屋根のアルベドも重要だという。白い屋根100平方メートルあたり、屋根の寿命を20年とすると、10トン分のCO2の温暖化効果を相殺できる。屋上面積は都市地表面積の約25%を占め、都市は地球の陸域の約1~2%を占めることから、気温の高い都市ですべて屋上を白色に替えれば、年あたり1ギガトンのCO2の温暖化効果を相殺できることになるという。
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