国連気候変動枠組条約、2020年までの気候変動緩和策について技術報告書を公表
発表日:2015.10.26
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、ADPワークストリーム2と呼ばれる、2020年までの気候変動緩和策に関するプロセスの第5次テクニカルペーパー(技術報告書)を発表した。これは、再生可能エネルギー(RE)とエネルギー効率(EE)の普及促進を目指し、2015年6月に行われた2回の技術専門家会合(TEM)や、2015年に締約国、オブザーバー機関、国際専門機関などが提出した有効な政策や技術に関する情報をまとめたもので、2020年までの緩和目標に関して現在行われている交渉のための情報提供となる。収載された多くの優良事例は、規模の拡大や他国での応用も可能だという。報告書は現在の課題として、1)RE/EEプロジェクトへの資金調達、2)電力系統への連結や電力システム全体の高度化によるシステムの柔軟性確保、3)エネルギー・金融部門での人材育成、などがあるが、RE/EE普及促進のための技術移転や能力構築、資金動員と技術開発は、各国に恩恵をもたらす機会になると期待されているとしている。
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