G20サミット、パリ協定は覆すことができないと宣言
発表日:2017.07.10
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)によると、ドイツのハンブルクで開かれたG20サミットの参加国は、パリ協定が「不可逆」だと宣言し、低炭素で気候変動に対する回復力のある社会への移行を加速させる具体的手順を示す気候及びエネルギー行動計画に合意した。首脳宣言では、「強い経済と健全な地球は相互に補強し合う」とし、持続可能なエネルギー源やクリーンエネルギー技術等への投資拡大を通じてイノベーションや持続可能な成長、競争力、雇用創出の機会がもたらされると強調。アメリカの協定からの離脱決定に留意する一方で、温室効果ガスの排出緩和を約束するとともに、先進国による途上国支援(特に気候資金の提供)の約束履行の重要性も強調した。気候及びエネルギー行動計画では、パリ協定の目標達成に向け、2020年までの約束と行動の実施加速の緊急性と優先性を強調。また目標達成方法として、公的資金に加え民間からの気候資金の動員、エネルギー効率化の促進等に向けた共同の取組拡大、パリ協定の目標と資金の流れの整合化等を示した。