国連、持続可能な開発目標の達成には気候行動が中心的役割を果たすと報告
発表日:2017.07.18
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)によると、国連は持続可能な開発目標(SDGs)報告書2017版で、気候変動とSDGsの相互に関連した課題に早急に対処する必要があると報告した。この報告書は、SDGsの達成へ向けた世界および地域の進展の年次評価で、これまでに世界で実施されている取組、進展がみられる領域、さらなる行動が必要な領域を示している。それによると、気候変動の原因に対処する国家計画の策定と実施を進める国は増加しており、過去10年間に、災害の最悪の影響を管理するという点で進展があった。しかし、SDGsの実施を完全に果たすには進捗のペースは不十分かつ不均衡で、特に気候行動に関する目標13について、あらゆる利害関係者が気候変動とその影響に対して緊急の行動を取る必要があるという。アントニオ・グテーレス国連事務総長は「気候変動は、SDGsが取り組むあらゆる他の要素を悪化させている。パリ協定の約束を再確認し、高い目標を実施する必要がある」としている。