気候変動に関する政府間パネル、第6次報告書の一部を成す第1作業部会報告書を公表
発表日:2021.08.09
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、第1作業部会の報告書「気候変動2021-自然科学的根拠」を公表した。同報告書は、2022年に完成予定のIPCC第6次評価報告書(AR6)の第1編にあたる。同報告書では、人間の影響により大気、海洋および陸域が温暖化したことは疑う余地がなく、温暖化は従来の想定よりも早く進行し、あらゆる地域において増大する変化に直面する一方、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量を強力かつ持続的に削減すれば気候変動を抑えることができるとしている。地球の気候が変化していることは何十年も前から明らかであったが、同報告書は、極端な熱波や豪雨などの気象・気候現象の激化における気候変動の役割を理解することにおいて、科学の大きな進歩を反映している。また、同報告書では気候変動の詳細な地域別評価を提供しており、新たに開発されたウェブサイト「インタラクティブアトラス」でも閲覧することができる。