オーストラリア気候変動・エネルギー・環境・水資源省（DCCEEW）は、同国における家畜のメタン排出削減（MERiL）プログラムの第3段階第1資金調達ラウンドで、農家が家畜からのメタン排出を削減するための、3つの研究プロジェクトが600万オーストラリアドルの補助金を共有することを発表した。各プロジェクトの内容は、乳牛と肉牛の大規模な放牧試験で、海藻を低排出飼料として使用することを実証する、妊娠中の牛に海藻のサプリメントを与え、その子牛のメタン生成に与える長期的な影響を調査する、市販のメタン削減サプリメント3種類を羊に与える自動給餌器2台を評価する、というものである。農業は2030年までに第3位の排出源になると予測されており、家畜から排出されるメタンは、農業部門における最大の温室効果ガス排出源となっている。同国の排出削減目標を達成するためには、家畜の排出量を削減する技術への支援が不可欠である。