環境省は、平成24年度の産業廃棄物の不法投棄等の状況を発表した。同省では、毎年度全国の都道府県及び政令市の協力を得て、産業廃棄物の不法投棄や不適正処理事案について、新たに判明した不法投棄事案の状況、年度末時の不法投棄等事案の残存量等を調査し、公表している。同調査によると、平成24年度に新たに判明した不法投棄事案は187件（前年度：192件）、不法投棄量は4.4万トン（同：5.3万トン）であり、廃棄物の種類別では、建設系廃棄物が143件と、全体の76.5%を占めた。一方、平成24年度に新たに判明した不適正処理事案は179件（前年度：183件）、不適正処理量は11.3万トン（同：120.9万トン）で、廃棄物の種類別では、建設系廃棄物が129件と、全体の72.1%を占めた。また、平成24年度末時点で不法投棄等の残存件数として報告のあったものは2,567件（前年度2,610件）、残存量の合計は1,777.3万トン（同：1,862.1万トン）であった。