環境省、平成25年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表
発表日:2014.08.29
環境省は、平成25年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表した。同報告書は、「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」に基づき、オゾン層の状況、オゾン層破壊物質等の大気中濃度等の監視結果をとりまとめたもの。これによると、2013年のオゾン全量は、1979年に比べて世界平均で約2%減少した。また、2013年に南極域上空で形成されたオゾンホールの最大面積は、9月16日に観測された2,340万km2で、過去の平均値と同程度だったが、10月以降は過去の同時期と比べて小さく推移し、早めに縮小した。一方、オゾン層破壊物質の大気中濃度は、北半球中緯度域(北海道の観測地点)における同省の観測結果では、CFC(クロロフルオロカーボン)は緩やかな減少がみられる一方で、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)は急速に増加。また、オゾン層は破壊しないものの強力な温室効果ガスであるHFC(ハイドロフルオロカーボン)の大気中濃度の増加率は極めて大きいという。