環境省、平成22年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表
発表日:2011.08.29
環境省は、平成22年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表した。これは、「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律」に基づき、1)オゾン層の状況、2)オゾン層破壊物質等の大気中濃度等の監視結果をとりまとめたもの。同報告書によると、2010年のオゾン全量は、1979年を基準として世界平均で約2.1±0.1%減少した。また、2010年に南極域上空で形成されたオゾンホールの最大面積は、1990年以降では3番目に小さかったが、オゾンホールの規模は年々変動が大きく、現時点でオゾンホールに縮小する兆しがあるとは判断できず、南極域のオゾン層は依然として深刻な状況にあるという。一方、オゾン層破壊物質の大気中濃度について、北半球中緯度域(北海道の観測地点)における同省の観測結果では、CFCは緩やかな減少がみられる一方で、HCFCは急速に増加。また、オゾン層は破壊しないものの強力な温室効果ガスであるHFC(ハイドロフルオロカーボン)の大気中濃度の増加率は極めて大きいという。
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