環境省、平成27年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表
発表日:2016.08.30
環境省は、平成27年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表した。同報告書は、「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」に基づき、オゾン層の状況、オゾン層破壊物質等の大気中濃度等の監視結果をとりまとめたもの。南極大陸での2015年の年平均オゾン全量は、ほとんどの領域で1997年~2006年の平均値より少なく、一部で10%以上少なかった。また、2015年に南極域上空で形成されたオゾンホールの最大面積は、10月9日に観測された2,780万km2(南極大陸の約2倍)で、過去10年間(2005~2014年)の最大面積と同程度か大きい状態を維持しながら縮小し、12月下旬に消滅した。一方、オゾン層破壊物質の大気中濃度は、北半球中緯度域(北海道の観測地点)では、CFC(クロロフルオロカーボン)は減少し始めている一方で、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)およびHFC(ハイドロフルオロカーボン)は近年急速に増加しているという。
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