環境省、平成26年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表
発表日:2015.08.28
環境省は、平成26年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表した。同報告書は、「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」に基づき、オゾン層の状況、オゾン層破壊物質等の大気中濃度等の監視結果をとりまとめたもの。これによると、南極大陸での2014年の年平均オゾン全量は、ほとんどの領域で1997年~2006年の平均値より多く、一部で10%以上となった。また、2014年に南極域上空で形成されたオゾンホールの最大面積は、10月1日に観測された2,340万km2(2013年と同じ面積)で、過去の平均値と同程度だった。一方、オゾン層破壊物質の大気中濃度は、北半球中緯度域(北海道の観測地点)における同省の観測結果では、CFC(クロロフルオロカーボン)は緩やかな減少がみられる一方で、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)は急速に増加。また、オゾン層は破壊しないものの強力な温室効果ガスであるHFC(ハイドロフルオロカーボン)の大気中濃度の増加率は極めて大きいという。
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