ダイキン、次世代冷媒を用いた空調機の特許を全世界で無償開放
発表日:2015.09.10
ダイキン工業(株)は、「HFC-32単独冷媒を用いた空調機の製造や販売に関する延べ93件の特許」を、全世界に2015年9月10日から無償開放すると発表した。HFC-32は、オゾン層を破壊しない冷媒で、エネルギー効率が高く、安価で、容易に再生が可能である。また、一般的に使用されているR-410A冷媒に比べて、地球温暖化係数(GWP)が3分の1で、空調機による環境影響を軽減した最もバランスのとれた次世代冷媒である。R-410Aを全てHFC-32へ置き換えれば、転換しなかった場合と比較して、2030年におけるHFCによる温暖化影響をCO2換算値で最大24%削減することができる。同社では、2011年にオゾン層を破壊する冷媒の段階的な廃止に向けた取り組みを加速するため、新興国において同特許を無償開放してきたが、先進国でも同様に開放することとなった。これにより、従来の冷媒に比べて地球温暖化影響の少ないHFC-32を用いた、持続可能で快適な空調技術の採用が大きく促進されることを期待しているという。