環境省、西表石垣国立公園などにおけるサンゴ白化現象の進行を確認
発表日:2016.11.09
環境省那覇自然環境事務所は、西表石垣国立公園の石西礁湖海域(石垣島と西表島の間)などにおいて、サンゴ白化現象が進行していることを確認した。同省は、石西礁湖海域および慶良間諸島国立公園の海域で、サンゴ白化現象の調査を実施している。調査地点は、石西礁湖(35地点)、慶良間(36地点)で、白化現象の状況をスポットチェック法(15分間遊泳観察法)により調査した。9~10月の調査では、石西礁湖の平均白化率は97.0%に達していることが確認された。また、97.0%の内訳は、一部白化等(17.2%)、全体が完全に白化(24.2%)、全体が死亡(56.7%)となっている。7~8月の調査では「全体が死亡」が5.4%であったことから、サンゴの群体の白化が進行しており、一部又は全部白化の群体から「全体が死亡」への移行が予想されるという。同省では、石西礁湖サンゴ群集モニタリング調査の一環として実施する追跡調査などにより、同海域のサンゴ白化現象の状況把握に努める予定。
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