《詳細》データをどう見せるか?『土地利用シナリオ』の制作経緯を全公開!!
発表日:2024.06.03
環境GIS(国立環境研究所)が打ち出した「土地利用シナリオ」は、研究成果のポイントを【ストーリーマップ】形式で表現したコンテンツである。ストーリーマップとは、マップとさまざまな要素(写真、グラフ、説明文など)を組み合わせたGISコンテンツのこと。環境GISでは、既存のコンテンツをリニューアルする際にストーリーマップが順次導入されてきた。先行事例としては、主な都市の大気汚染状況(2021年11月)と、一般廃棄物(2024年2月)の2つがある。前者は自治体が保有する写真と数値データの変遷を組み合わせて、大気汚染が社会問題化してから改善が図られていく過程をわかりやすく伝えている。後者は「世界に類のない廃棄物データ」と称される、環境省のオープンデータ(一般廃棄物処理実態調査)の普及・活用の一助とすべく制作された。「土地利用シナリオ」は、研究データをストーリーマップ形式で訴求する初の試みとなる。ビジュアルな環境学習の素材、オープンデータのGIS化といった機能に加え、新たな【研究データの発信手段】としての展開が期待される。2024年5月23日・24日に東京ミッドタウンで開催された第21回GISコミュニティフォーラムでは、同研究所ほか多くの研究機関や大学・自治体等の展示と並行して、ストーリーマップ(広義)の優良事例コンクールが開催された。主題や分野のオリジナリティ、UI(User Interface)や使用データの公益性・固有性などを競い合いながら、環境GISの“新たなアプローチ”も進化していくだろう。
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