気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、第5次評価報告書のうち気候変動の物理科学的根拠を扱う第一作業部会報告書の最終決定に向け、2013年9月23~26日にストックホルムで会合を開く。IPCC報告書は、執筆者や査読者他の協力者を含め、千人を超える科学専門家のボランティアによる共同作業のもと、厳密な科学的ルールにのっとって作成される。4年間の報告書作成作業の成果第一弾となる第一作業部会報告書は、今回の会合での精査の後、政策決定者向け要約が9月27日に、また初の「世界および各地域の気候予測地図」を含む報告書全文が同30日に発表される。オンラインでの公開は2014年1月になる予定。第一作業部会のクィン・ダーエ共同議長は、「気候変動の原因が人間活動であるとの科学的証拠は年々強まっており、行動を起こさないと深刻な結果が生じることに、ほとんど疑いの余地はなくなっている」としている。なお、第二、第三作業部会の報告書は2014年春に、また第5次評価報告書の統合報告書は2014年10月に完成する予定。