生物多様性条約(CBD)事務局は、愛知ターゲットの進捗状況など各国がその取組を報告する第5回国別報告書を締約国が提出していると発表した。愛知ターゲットは、2010年の第10回CBD締約国会議(COP10)において合意された2020年までの生物多様性戦略計画の内容で、20の個別目標を掲げている。締約国は、生物多様性に対する国内の取り組みおよびその進捗状況を国際社会に向けて定期的に報告することが義務付けられている。これまでに193の締約国のうち40か国が報告書を提出しており、南アフリカは、ウムゲニ集水域における生態系インフラ投資への協力を促進するためのパートナーシップの構築を、日本は、生物多様性を守るためにできる行動を市民が選択し、取り組んでいくという「MY行動宣言」を、それぞれ報告書に盛り込んでいる。また、同報告書の情報は「地球規模生物多様性概況第4版」(GBO4)にも反映され、同報告書とともに2014年10月に韓国のピョンチャンで開催される第12回CBD締約国会議(COP12)で検討される予定だという。