北極評議会(Arctic Council)の北極圏動植物保全(CAFF)作業部会は、北極生物多様性評価(ABA)活動の初の報告書である『2010年版北極生物多様性の動向:変化の主要指標』を発表した。この報告書は、世界の環境の重要なバロメーターとされる北極の生物多様性の現状と動向についての科学的調査結果をまとめたもので、北極地方の脆弱かつ重要な生物多様性の保全に向けて、緊急に協力して行動を起こす必要があることを示している。報告書によると、調査対象になった北極の動植物種の大多数は安定または増加傾向にあるものの、北極圏の住民にとって重要な種や世界全体に影響を及ぼす種が減少傾向にあるという。北極生物多様性の変化は、人間社会にも甚大な影響を及ぼすため、警戒しなければならないというこの結論は、生物多様性条約事務局が先頃発表した『地球規模生物多様性概況第3版(GBO-3)』で示された結果と同様であり、同事務局とCAFFは協力を強化して、名古屋COP10で決定される見通しの2010年以降の生物多様性戦略の実現を目指すことにしている。
情報源 | 生物多様性条約事務局(CBD) プレスリリース (PDF) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 生物多様性条約事務局(CBD) 北極評議会(Arctic Council) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | CBD | 北極 | COP10 | 地球規模生物多様性概況 | GBO | 動植物 | 北極評議会 | 生物多様性戦略 | 生物多様性条約事務局 |
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