海外ニュース
イギリス、農家の水質汚染防止と森林保護を支援する新規助成を募集
発表日：2015.02.25
イギリス環境・食糧・農村地域省（Defra）は、新たなイングランド農村振興計画のもと、農家が実施する水質汚染軽減プロジェクトを支援する「水質資本補助金」の第1回応募受付を開始すると発表した。これは農業が環境、特に水質に及ぼす影響を軽減することを目的とし、政府が合計1000万ポンド相当の資金を拠出する。この水質資本補助金制度の基になった「集水域に配慮した農業」計画では、2011～2014年にイングランド中の農家6200世帯強に総額7200万ポンドを助成し、農家による水質・水環境保護を可能にした。一方、この水質資本補助金に先立ち、Defraは、農家、土地・森林管理者を対象にした新たな「森林資本補助金」（総額400万ポンド相当）の募集も開始している。両補助金は2015年夏から本格展開する「田園地域管理スキーム」の第1段階である。同スキームは今後6年間にわたって、農家・土地管理者による環境に優しい技術の開発や、生け垣の修復・水質改善等の新たな取組に対し約9億ポンドを助成する予定だという。
