カナダの環境・気候変動大臣と地方自治体連合(FCM)会長は、地方自治体の環境プロジェクト20件に対し3150万ドルを拠出すると発表した。これは、環境・社会・経済面を考慮し地域社会の持続可能性を向上させるための計画や研究、実地試験、投資プロジェクトを支援するもので、FCMのグリーン地方自治体基金(GMF)を通じて拠出される。今回対象となったプロジェクトの多くは、大気・水・土壌の質向上を図る地方自治体を支援するもので、具体的には、エネルギー消費が正味ゼロとなるカナダ初の地域図書館や、太陽熱温水システム等を利用したハリファックスのソーラー都市プロジェクト等である。これらプロジェクトは、地域社会がいかに気候保護に寄与するかを示す具体的な事例にもなるという。環境・気候変動省のキャサリン・マッケナ大臣は、市長や地方議会議員、企業の専門家らが多数参加するFCMの「持続可能な地域社会に関する会議」で、この資金提供の意義を強調した。なお、カナダ政府はGMF設立のためFCMに5億5000万ドルを投じている。