ドイツ環境連邦省(BMUB)・自然保護庁(BfN)は、都市における生態系サービスの重要性を示す新たな「ドイツ自然資本」報告書を公表した。報告書は、都市の自然は住民の健康や生活の質を向上させるだけでなく、大気汚染の緩和や洪水防止などによる経済効果も大きいとし、その効果の例を多数示している。例えば、都市の自然は有害な粒子状物質による大気汚染を低減させ、夏の高温ストレスを緩和して循環器系の機能不全などを防いでいる。2003年夏の熱波では7万人におよぶ死者が出たが、都市に自然がなかったら死者はさらに増えていたという。また舗装のない土地や緑地は雨水を溜めて豪雨の際に洪水を防ぎ、公園や緑地帯では人々が交流を深めて社会的な結びつきも強まる。BfN長官は、都市の自然が持つ環境・経済・社会的効果を都市計画や投資に結び付けていくべきとの考えを示した。今回の報告書は「ドイツ自然資本」プロジェクトで3番目となる。プロジェクトの資金はBMUBとBfNが提供し、学術的にはヘルムホルツセンター環境研究所が指揮をとっている。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMUB) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 都市 | ドイツ連邦環境省 | 生態系サービス | 自然資本 | ドイツ連邦自然保護庁 | 自然 | BMUB | BfN |
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