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 ドイツ議会、ドイツ自然保護法案を承認、海洋保護地域の指定が簡素化

発表日:2017.06.23


  ドイツ連邦議会は、ドイツ自然保護法の改正案を承認した。同法案は、北海・バルト海での海洋保護地域の指定における連邦環境省の権限を強化するもので、今後、保護地域の指定には、保護対象種としてネズミイルカやアザラシ、ハイイロアザラシのみでなく、アイスランドガイといった知られていない絶滅危惧種も考慮することが可能となる。生息地指令(FFH指令)や鳥類指令に定められている欧州基準による制限はなくなる。さらに法案では、北海とバルト海の排他的経済水域における開発に対する、いわゆる優先的相殺対策の導入を取り入れている。これにより、洋上風力発電設備(2018年3月以降)や石油やガスのパイプラインなど、将来実施される開発に対し、補償対策や代替対策を先回りして実現することができる。また、洞窟や自然に近い状態の坑道を保護地区に追加でき、ビオトープの拡大やコウモリなど特殊な種の生息空間の保全が可能となる。同法の施行には、さらに連邦参議院の通過が必要である。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMUB)
分野 自然環境
キーワード ドイツ連邦環境省 | 絶滅危惧種 | 自然保護 | 洋上風力発電 | 北海 | バルト海 | 保護地域 | 海洋保護 | BMUB
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