ドイツ連邦内閣は、連邦環境省(BMUB)が提出していた連邦自然保護法の改正案を承認した。改正案のポイントは3つあり、1つ目は、法規命令により北海・バルト海の排他的経済水域での絶滅危惧種の保護を強化することである。すでに欧州レベルで保護されているネズミイルカ、アザラシ、ハイイロアザラシのほか、アイスランドガイ(貝)のようなあまり知られていない種の保護にも力を入れていく。こうした種を保護することは、北海とバルト海の状態を改善することにもつながると環境大臣は述べている。ポイントの2つ目は、全国規模のビオトープ・ネットワークの構築である。個々のビオトープを連結するネットワーク化あるいは回廊化は多くの動植物にとって不可欠であり、種の遺伝的多様性を守るものである。改正案では各連邦州の面積の10%を占めるビオトープのネットワークを2027年までに構築するよう各州に義務付けている。3つ目は、コウモリ、クモ、チョウなど昆虫類の生息地を維持するため、洞窟や自然の状態に近い坑道を保護地域に追加することである。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMUB) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | ビオトープ | ドイツ連邦環境省 | 絶滅危惧種 | 自然保護 | 生息地 | 北海 | バルト海 | 保護地域 | 回廊 | BMUB |
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