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 経済協力開発機構、カナダはエネルギーと運輸部門のグリーン化を加速する必要があると報告

発表日:2017.12.19


  経済協力開発機構(OECD)は、カナダの環境パフォーマンスに関する報告書を公表し、排出量削減2030年目標の達成のため、エネルギー部門(特にオイルサンド)の炭素強度低減と運輸部門のグリーン化を加速する必要があると報告した。カナダは、OECD諸国中、炭素強度は上位から2番目、温室効果ガス排出は4番目に多い。1990年以降、発電、重工業、建築、廃棄物、農業の排出は減少ないし停滞しているが、石油・天然ガスと運輸部門の排出は著しく増加した。そのため、2000年比の排出減少率は、OECD地域全体の4.7%に対し、カナダは1.5%にとどまる。カナダの総排出量のうち、4分の1を石油・天然ガス産業が、さらに4分の1を運輸部門が占める。報告は、「環境に優しい成長と気候変動に関する汎カナダ枠組」の効果的な実施と評価の仕組みの制定、先住民社会との協議の改善と能力構築、地方自治体との調整と連携、低排出燃料へ誘導する税制、汚水処理施設改良のための料金値上げ等を勧告した。

情報源 経済協力開発機構(OECD) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 経済協力開発機構(OECD)
分野 地球環境 環境総合
キーワード OECD | 温室効果ガス | エネルギー | 運輸 | グリーン化 | カナダ | 経済協力開発機構 | 炭素 | 排出量削減
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