国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)は、熱帯サンゴ礁および関連するマングローブや海草の保全と持続可能な管理への資金投入状況を分析した。それによると、2010~2016年に314件のプロジェクトに19億ドル以上の資金が投入されたという。特に2012年の国連持続可能な開発会議(リオ+20)以降、提供資金は増えている。一方、自然からもたらされる資源とサービスは、サンゴ礁だけでも年間3750億ドル相当になり、人類は正当な対価を払っていないという。サンゴ礁生態系が占めるのは海洋底の1%に満たないが、海洋生物の25%を支え、人間の食料、観光業や漁業も支えている。サンゴ礁生態系は国境をまたがっているが、プロジェクトの約9割は単一国で実施されており、効果的な管理のためには隣国との連携が必要だという。国際サンゴ礁イニシアティブは2018年を3回目の国際サンゴ礁年としており、サンゴ礁の持続可能な管理のため資金動員を促進する。
情報源 | 国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC) プレスリリース 「サンゴ礁および関連する生態系の持続可能な管理への国際資金に関する分析」報告書(PDF:2,896KB) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 生態系 | サンゴ礁 | 国連環境計画 | UNEP | 資金 | マングローブ | 保全 | 世界自然保全モニタリングセンター | WCMC | 海草 |
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